【プログレ】ピンクフロイド / Meddle

アルバムレビュー

ピンクフロイドの1971年発表のアルバム、「Meddle」についてご紹介していきたいと思います。

メンバーは、デヴィッドギルモア(Vo./Gt.)、ニックメイスン(Dr.)、リチャードライト(Vo./Key.)、ロジャーウォーターズ(Vo.Ba.)

邦題は「おせっかい」。1~5曲目はA面、6曲目はB面まるまる使っています。

正直に言うと、ピンクフロイドの代表作である「狂気」よりも好きなアルバムです。聴きやすい曲が多い、かつ「Echoes」というプログレの超大作が収録されているので、いいところどりな名盤だと思います。

初めて聴いたときは難解で分かりにくい、長い、ちょっと変わった音楽だな、程度の認識でした。しかし、聴きこめば聴きこむほど良さがわかってくる、様々な解釈ができる、聴くときの状況によっていろいろな感情が込み上げてくる。今はそんなアルバムだと思って聴いています。

収録曲

タイトル
1One of these days
2A pillow of Winds
3Fearless
4San Tropez
5Seamus
6Echoes
※赤はおすすめ

レビュー

レビュー方法についてはこちらをご参照ください。

#1、邦題は、「吹けよ風、呼べよ嵐」。ベースの音がずんずんかっこいい。しかし、批判覚悟で書きます。そんなに話題になるほど良曲でしょうか? ピンクフロイドにしか作れない曲(独自性)かと言われたら決してそんなことはないと思います。プロレスで使われているという理由で話題にしている人が多いだけではないのだろうかと考えさせられる曲です。

★☆☆☆☆

#2、割と好きなナンバー。アコギが心地よい。最高の癒しですね。
タイトル通り風を感じます。

★★★☆☆

#3、アコギのリフが特徴的。ついつい口ずさんでしまいます。

サッカーは1ミリもわからないのですが、初めて聴いたとき、最後の方はスタジアムで合唱している曲なのかなと思いました。調べてみたら、サッカーチームの曲で「You’ll Never Walk Alone」とのことでした。50年以上前にもサッカーが存在していたことに感動を覚えました。スタジアムで合唱できるような、今と変わらない情景だったのでしょうか。この曲を聴くたびに毎回そのようなことを考えております。

★★★☆☆

#4、サントロペってフランス南部のリゾート地のことなんですね。Googleでサントロペって調べるとものすごく良い風景の画像がヒットしますね。ロジャーウォーターズがサントロペのことを考えて作った曲なんでしょうか。情景が容易に思い浮かびます。朝日を浴びながら聴くと雰囲気出そうですね。

★★★☆☆

#5、話題に上がりませんが僕は好きです。犬の鳴き声が収録されておりますが、当時リックライトが買っていた犬の鳴き声とのこと。50年前の犬の鳴き声を音楽を通じて聞くことができるって、なんかすごいことだなと思いました。歌詞は中学の英文法レベルですが、いろいろな解釈ができる、考えさせられる曲です。

I was in the kitchenと2回続いてますが、それぞれ別の情景なのでしょうか。2回目の文末では、Seamus, my old hound, was outside.つまり、年老いた犬と表現されております。

太陽がゆっくりと沈んでいく。犬は泣いた。と続いていることから悲しい曲なのかと連想させるようなそんな曲です。

★★★★☆

#6、そして最後。超大作Echoesです。これは言葉で凄さを表現することはできません。もはや音楽の域を遥かに超越してます。今までこれを超える曲に出会ったことがありません。歌唱力、演奏力、歌詞、曲構成、アンサンブル。そんなものではないです。それでは語りつくせない卓越した音楽であり芸術そのものです。

まず、イントロは潜水艦のソナー音でしょうか? 幻想的な世界へ誘ってくれます。一気に引き込まれます。4:57~19:11までインストですが大自然の壮大さを感じます。歌詞にアホウドリ、潜水艦、サンゴといった自然の要素、イントロのソナー音といい深海や壮大な海を容易に想像することができます。

最後の21:30~あたりからはどうでしょう? And call to you across the sky.(そして空の向こうのあなたに呼びかける)といったことから、海か空で言ったら空のイメージ。深海に存在する何かが最終的に空(大気中)に昇華されていくイメージを感じましたが、果たして他にどのような解釈ができるんでしょうかね? Echoesについて考察された本があると聞いたことがあります。一度は読んでみたいものです。

★★★★★★★+

評価

SS 98点!文句なしの名盤!

管理人
管理人

Ehoes単体で見れば100点満点! しかしアルバムトータル的に見るとどうでしょう?

確かに#2~#5の流れ、聴きやすさ、テンポ、癒し感を考慮すると出来はいいと言わざるを得ません。

トータル的な個人的な評価を考慮した結果98点となりました。

プログレを代表する名盤であることは間違いありません。

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